アメリカの医療制度は、日本と比べ、大変複雑なものになっています。
まずは、ファミリードクター(primary care physician/Dr.)を決めておきましょう。ファミリードクターが総合的な診察をし、
ドクターがカバーしきれない眼科、耳鼻科などの専門外の診察は、専門別に病院やドクターを紹介をしてくれます。
検索エンジンに直接ドクターの名前を入れると、口コミを見る事が出来るので、参考にする事を
お薦めします。
注意したい事は、医療保険のネットワークにより保険が適用するドクターか否かが変わってくるので、
そのつど、加入の医療保険先のweb siteでネットワークに入っているドクターかを確認をしてください。
☆完全予約制☆
個人の開業医…日本の開業医に似ている形態
プラクティス…開業医たちが何人か集って出来た病院、ドクターを指定して予約を取る。
総合病院…主に、手術や、入院、出産などでお世話になる。
☆予約無し/緊急時の医療機関☆
ER…総合病院内に入っている緊急時の医療施設、深夜や週末など、ファミリードクターでは対応できない場合に利用。
Urgent Care…ERまで大げさではないものの、ファミリードクターの時間外や救急時、平日の夜など遅い時間まで対応してくれる。
日本のように、一律診療費の30%というような決まった値段が無く、すべては保険のプラン次第となります。
受付時にたいていCo-payと呼ばれる、保険会社との契約している診療費を払い、診療時にカバーしきれない
診療費は後ほど郵送されてくる請求書で支払うのが通常のようです。
オースティン近郊で唯一の日本人のファミリードクター
私がお世話になった婦人科。とても、信頼の置ける医師です。
Michael F. Phillips, M.D. | Austin Area Obstetrics, Gynecology, and Fertility, P.A.
子供がお世話になっている小児科医。やさしくてとっても優秀な医師です。
丁寧な対応に、いつも助けられています。
処方箋薬
薬は、上記の医療施設では扱う事はあまりなく、
医師からもらった処方箋、あるいは、指定の処方箋薬局の窓口で、直接名前を告げて
買うことが出来ます。WalgreenやCVSなどの薬局のほかに、HEBや、Wal-Mart、ターゲットなどのスーパーでも
処方箋薬を扱っています。私の個人的なお気に入りは、ターゲットです。ターゲットは特に、小さいお子さんが
居る家庭には、とっても使いやすい液ダレしない薬のボトルを使っています。
歯科
歯科は、内科外科等の保険と別で歯科の保険に入る事になります。
プランにもよりますが、私の歯科保険は年に2回のクリーニング・検診が無料で、
その時に、治療箇所が見つかれば、検診時に治療、または、後日予約を取って治療を
します。初めての検診時にレントゲンを何十枚も撮るので、今まで日本に居た時に
見つからなかった小さな虫歯等も、レントゲンでさらけ出されてしまうので、
私は、初めての検診で7本も虫歯を見つけられてしまいました。
すべて小さな虫歯だったのですが、日本のように、何回も通うのではなく、1回の
予約ですべての治療してくれるので、2時間半、口を開けっ放しですべてを終わらせました。
また、アメリカでは、子供用の歯科と、大人用の歯科が別々になっており、
子供用の歯科には、歯科に対する恐怖を植えつけなくすべく、色々な工夫がこなされております。
アニメーションを見ながら治療が出来る頭上のモニターや、診療時に歯科医が使うゴム手袋には
バブルガムの味などが施されているなど、ありとあらゆる面で子供に優しいのです。
我が家の娘は1歳半で初めての歯科検診をしたのですが、そんなせっかくの工夫は台無しで
ただひたすら泣いていただけですが。。。
我が家がお世話になっている歯科
とっても、技術が高く、私が親知らずを抜いてもらったときも、
まったく痛みがありませんでした。
子供の通っている、小児歯科
Rising Stars Pediatric Dentistry
歯科保険でなくとも、デンタルプランというディスカウントプログラムもあります。
医療面に関し、日本と違うと思う点は、沢山ありますが、私は特に小児科について驚きました。
小児科は、子供が産まれる前から決めておかないとならず、産まれた次の日には、
自分の病室に、小児科医が直接訪問して、子供を見てくれます。
その後、病気や、予防接種はもちろん、生活面についても、密接に小児科医が
関わってきます。医者の良し悪しは、とっても重要な事となります。
もちろん途中で医師を変えることは可能ですが、できれば、妊娠中に小児科を決める際には、
事前に本人に会っておくと安心できると思います。