
先日、サムソンがオースティン北東部のテイラーへの170億円規模の新たな工場設立を受け、周辺住宅街の2020年第3四半期の住宅販売価格の中央値は271,906ドルでしたが、その一年後の現在は、405,000ドルに跳ね上がりました。
このような、計画予定地周辺に関しての不動産価格の急激な上昇は、現在オースティンのあらゆる所で起きています。工場や、会社など、大きな土地が必要となるため、その殆どは、かつて注目もされた事の無いような、田舎の牧場地だったり、あまり人気のない言うならば、少し生活の便が悪い場所だったりするので、そのような元々、不動産価格の低い土地や住宅街が、急にハイテク企業の移転計画などで、価格が跳ね上がる。今後、益々巨大企業の流入が期待されるオースティンならではの、このような、青田買い?いわばギャンブルのような不動産投資もまた注目されているようです。実際、サムソンも、長い間、噂されていた新工場建築用地ではなく、テイラーへの移転を決めたり、また、MLBのスカウト機能をメインとした、ユースリーグの組織てあるPerfect Gameも、かなり強固に固まっていたHuttoの土地での本社、球場建設予定も、急にCedar Parkへ鞍替えしたり、とにかく、規模が大きいだけに、市や町との交渉次第で、ガラリと話が変わってしまうのは良くある話です。何はともあれ、2040年に人口が現在の倍と予想されているオースティンですが、この勢いは止まりません。

アップル社
2018年にノースウエストオースティンの10億ドルのキャンパスの計画を発表した当時、住宅建設業者代表者の一人は、価格をすぐに10%上がるように命じたと言いました。完成すると、アップルの新社屋の建設用地は300万平方フィートに及び、6階建ての75,500平方フィートのホテルと隣接する3階建てのカンファレンスセンターが含まれます。
キャンパスは最終的に最大15,000人の従業員を収容する事ができ、同社は2022年にオープン予定です。
オーチャードのデータによると、Appleキャンパスから10マイル以内の住宅価格は、2020年第3四半期から2021年第3四半期の間に45%上昇し、336,750ドルから489,000ドルに上昇しました。
テスラ

オースティン空港近くの11億ドルの電気自動車工場はまさに完成に近づいており、また、先日発表したオースティンの本社移転場所としても、利用されます。イーロンマスク最高経営責任者(CEO)は、工場で10,000人が必要になる可能性があると述べ、この地域はすでに2020年第3四半期にかなり競争力があったと指摘していますが、住宅への影響は少し緩和されています。
テスラのキャンパスから10マイル以内の住宅の価格は、2021年第3四半期の437,050ドルから534,502ドルに前年比22%上昇しました。
オラクル
オースティン中心部から流れるコロラド川沿いの非常に環境の良い土地に位置する2018年に完成したオラクル社のセントラルオースティンキャンパスは、最終的に10,000人の従業員を抱えるために成長する可能性があるとの事。2020年12月にはこのキャンパスを本社として、登記しました。
オラクルキャンパスから10マイル以内に家を購入するには、2020年のわずか416,000ドルから平均585,000ドルを支払う必要があります。これは、2020年第3四半期から2021年第3四半期の平均価格が約41%上昇しました。
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