オースティン郊外が憧れの地へ???

「誰もが、フルーガービルやラウンドロックに住みたいと思っている」

これが、現在のオースティンの不動産事情を顕著に表している現象です。

また、現在オースティンでハウスハンティングをしている人の60%はテキサス州外からというのにも驚きを隠せません。The Domain(オースティンのランドマークとなっている総合商業施設)から20分圏内というのをキーポイントとし、特に多い西海岸からの移住者は流入し続けているのです。もちろん、予算が潤沢な人は、相変わらずアクセスや雰囲気の良い、セントラルオースティンに住みたいと思っていますが、西海岸(特にLA)の通勤に片道2時間かけるようなクレイジーな渋滞事情を鑑みると、20分の運転なんて、「何ともない距離」となり、その上、住環境が良いとなると、それだけでも、フルーガービルやラウンドロックに魅力を感じるには充分となるのです。

the Domain

The Domainには、3つのAmazonオフィスがあり、3000人以上の従業員が働いています。2024年を目処にオフィススペースを拡張し、更に2000人の従業員を抱える予定です。The Domainより北西にあるAppleの新しい10億ドルのキャンパスも、2022年の今年に開業予定です。

最新の統計はこの人気を裏付けるように、オースティンの郊外は、2022年2月の住宅販売量は32.3%増加、販売価格は昨年より78.2%上昇、この上昇率は、同時期のオースティンより、はるかに高い。(郊外とは、オースティン一部の北部、フルーガービル、シダーパーク、ラウンドロック、リアンダー、ジョージタウン、テイラーを含む)

とは言えども、西海岸の不動産価格からすれば、まだまだお手頃なオースティン郊外。州外の移住者が増えることで、価格も引き上げている図式と、なっている事は否めません。

また、このような変化は、過去10年で目覚ましく、オースティンの郊外なんて、退屈で魅力的ではないと思われていたエリアが、今は、一番の人気エリアとなっているのです。

10年前は、オースティン内で家を買うにあたり、予算が合わない場合、オースティンにどれだけ近づいた郊外で手を打てるか、というのに誰もがフォーカスしていた所を、今や、「ラウンドロックに住みたい」「フルーガービルの住所が良い」など、エリアを指定して、好んで家を買うスタイルに変化しているという。

 また、この郊外人気の大きな成長を牽引しているのは、Appleやサムソンなどのメガ企業進出だけではなく、かつては、オースティンにしかなかったお洒落なレストランや商業施設、DELLダイアモンド(マイナーリーグの球場)HEBセンター(アイスホッケーやディズニーオンアイスなどを開催するアイスリンク)やカラハリリゾート(巨大インドアプールリゾートホテル)等のアメニティーも、この10年で、次々と、進出してきている事も大きな要因となっています。開発され尽くされたオースティンと違い、それだけの成長を遂げる事の出来る、土地に余裕があるのです。事実、最近まで牧場だった土地は、次々と、アパートや、住宅、商況施設に代わり、新たな道路が作られ、1年足らずで、全く違う土地への変貌を遂げるのです。

また、ファーストホームバイヤー達は、こぞって、新築の家を求める傾向があります。オースティン郊外は、その要望を叶えるのに十分な新築住宅があります。

兎にも角にも、人口が急増、オースティンから郊外へ益々広がり、とどまる事の知れない成長に日々、慄くばかりです。不動産価格に関しては、今後どれだけ上昇を続けていくのか、予想もつきません。次々と、移転してくるシリコンバレーの企業達、このままいくと、サンノゼのような、価格の上昇を辿る可能性も大いにあります。