オースティンは、DELLが本社を構えていたり、世界中の半導体関係の企業が集まっていたり、長い間、シリコンバレーならぬ、シリコンヒルとしての地位を確立してきたのですが、この度、CompTIAが発表した、Tech Town Index(テックタウン指数)によると、2018年の3位から上昇し、堂々の1位を獲得しました。これは、今後5年間で16%増という新しいITの求人に対する市場の予想成長率に大きく基づいています。オースティンのトップランキングに寄与したその他の指数要因には、全国平均よりも低い生活費や、市場で雇用されている人数に対するITワーカーに対する現在の強い需要が含まれます。Charlotte, N.C.は昨年の1位から6位に転落し、Columbus, Ohio, San Diego, Calif., Jacksonville, Fla. and Tampa, Fla.が加わりました。
コロンバスは、ランキング20都市のうち一番リビングコスト(住宅価格・物価等)が低く、全米平均より、5.1%も低いレートとなっています。ちなみにオースティンは、3.5%低く、その他の、ランキング内の都市で低いのは、Raleigh (4.6%), Atlanta (4.2%), Huntsville (4%),
and Charlotte (2.5%), Durham-Chapel Hill (1.4%) ,Dallas (1.1%)
今後5年のIT業界における成長率予想は、Austin (16%), San
Francisco (13%), Denver (11%) Seattle (11%), Dallas (10%)
and San Jose (10%).
※CompTIAのTech Town Indexは、求人情報、予想雇用の伸び、実質賃金、リビングコストなどの要因を考慮してアナライズされたランキングです。
オースティンに続く第2位はNorth Carolina のRaleigh/Durhamエリアです。ここには名門Duke Universityを始め、the University of North Carolinaそして、North Carolina State University、そして、いくつかの小さな大学がある、カレッジタウンです。また、学園都市らしく、リサーチや、テクノロジーのメッカでもあります。いまや、89000ものテック系の仕事があり、シリコンバレー、オースティンに次ぐ、第三のテックシティとの声も高いです。
第3位はテネシーのナッシュビル
「地元のムードは、常に活気に満ちており、断続的な投資と開発に対する強い期待感を感じさせる都市」とリポートにある通り、Alliance Bernsteinの本社や、Amazonのオペレーションセンター、デンタル用品のSmile Direct Club の拡大など、8000あまりもの新たな雇用が、不動産にも大きく影響を与えています。
経済紙「Money」にて、9月16日に発表された、[Best Places to Live 2019]にてオースティンの隣街であるRound Rockが見事にランキング第2位に評されました。Round Rockは、オースティンの郊外に位置し、特に日本人が多く住む土地で、住みやすさ、教育基準など、言う事なしのトップクラスです。
〇米国人としての税務と永住権の税務 税務に関して変わりはほとんどありませんが、永住権を持つ人の場合、全世界の収入を申告して、アメリカ国外にある資産を開示する義務があります(Foreign Bank and Financial Accounts Report /FBAR) この開示義務を嫌い最近米国籍を離脱する人も多いようです。
この度、めでたくオースティンが三年連続で、「アメリカ住みたい街No,1」に輝きました。毎年この時期にU.S. News & World Report’sから発表される、このランキングですが、250もの都市を対象に、生活のクオリティ(犯罪率や、ヘルスケアシステム等含む)や、雇用状況、不動産価格など様々な角度から評価をされます。オースティンは、毎年、様々な分野のランキングで、1位や上位ランクインの常連ですが、特にこのアメリカ住みたい街No,1については、格別な名誉とされているようです。