2023年オースティンの不動産市場の予測

 オースティンはインフレと金利の上昇、また、ピークからかなり市場は冷え込んでいるにもかかわらず、いまだに、住宅の需要、また、不動産投資等に対する人気はとどまりません。主な理由は、強力な移民と急速に回復している地域経済です。急速に拡大する経済産業は、より多くの人々をオースティンに呼び込み、住宅需要を増加させています。オースティンの住宅市場の現在の状況にはいくつかの理由が影響しており、その1つは、テキサス州や州外からオースティンに移住する企業や個人の移住が多いことです。ここ数年のオースティンは、急速な人口増加と低い住宅ローン金利と相まって、入居者の急増により、オースティンとその周辺地域は非常に強い売り手市場になりました。オースティンの雇用と人口増加、住宅用不動産需要、これらは、すぐに減速するとは予測されていません。オースティンの経済は過去20年間で多様化し、非常に強い経済へと成長しました。グーグルやテスラなどの企業は、事業をオースティンに移し、ソフトウェア大手のオラクルも本社をここに移転し、次々に企業がここに移転するにつれて、結果、これらは多くの人々が家を探すことを意味し、結果、投資家にとっても、魅力的になるという事です。住宅市場は2022年まで強い数字を記録し続け、オースティンに移転してくる大企業も、住宅市場に多大な影響を与えています。

オースティンがパンデミックによる景気後退の波をあまり受けず、パンデミック最中でも企業移転が過去最高を記録し、住宅需要は大幅に増加したにもかかわらず、供給側は追いつくことができません。これが、異常なまでの「売り手市場」と価格の引き上げを形成しました。オースティンの住宅の典型的な価値は686,669ドルです。過去10年間(2012年6月)以来、オースティンの住宅価格は194.7%近く上昇しています。(過去数年間のZillow価格動向)

最新の四半期では、オースティンの上昇率は2.94%であり、年率12.27%になります。これらの統計を見ると、オースティンの住宅価格が今後12か月で上昇する見込みです。この状況を踏まえますと、長期投資の場合、オースティンを決して過小評価することはできません。賃貸物件に長期的に投資すると、賃貸収入を通じてキャッシュフローも生み出されます。キャッシュフローを増やしたい場合、市場が落ち着いた今こそ、理想的な物件を得る事ができる可能性が高いです。

下の座標は、オースティンラウンドロックメトロのZillowの住宅市場予測です。オースティンラウンドロックメトロの住宅価格は、2022年9月から2023年9月の間に1.4%上昇すると予想されています。

住宅在庫は多くの主要都市で低いままであり、オースティンも例外ではありません。予測によると、需要と供給バランスは、今後12か月間で価格を再び押し上げる可能性はありますが、成長のペースは過去数年に比べ、はるかに遅くなると予想されます(5%未満)。

オースティンは人口は約995,484人。テキサス州の首都であり、テキサス州で4番目に大きな都市です。オースティンの不動産市場はテキサス州で最大ではありませんが、オースティンの住宅市場は勢いを増しており、住宅価格は2010年以来ほぼ2倍になっています。また、2020年からのこの2年間で更に20%もの人口増がみられました。オースティンの住宅市場はかなり大きく、現在、米国で11番目に大きな都市、またオースティンラウンドロック大都市圏には約200万人が住んでいます。最近、オースティンは「全米・人気の不動産市場ランキング」で8位にランクされ、他のすべてのテキサス大都市を上回りました。

また、オースティンは、サブプライムから完全に回復した米国の8つの大都市圏の1つです。一番気になるのは、この不動産価格の高騰が「バブル」であるかどうかです。しかし、これに関して言えば、オースティンは需要が一貫して高く、在庫が非常にタイトであるための不動産バブルにあるとは見なされていません。今後も着実な経済活動と住宅探しの人の流れが期待できます。2019年、オースティンは引き続き「Best of U.S.」リストで上位にランクされました。2019年には記録的な数の住宅販売があり、2019年12月および年末のセントラルテキサス住宅市場レポートは、記録的な33,084件の住宅販売と130億ドルの販売量を反映しています。オースティン不動産(ABoR)によると、2010年から2019年の間に住宅販売は84%増加しました。オースティンの住宅価格の中央値は、2010年の193,520ドルから2019年には318,000ドルに上昇し、市場は2020年から2021年にかけて加速し続けました。また、オースティンは、雇用条件、カルチャーの魅力としても、若い世代を呼び込み、街全体の平均年齢(33歳)が低く、ミレニアル世代が、今後数年間でオースティンで最大の購買力になっていくことでしょう。オースティンの経済は力強く、非常に多様です。全体として、オースティンでは流入してくる人口のペースに追いついて行けていない分、販売用の住宅が未だ、常に不足しています。

オースティンの住宅はアメリカ全体の平均より23%安いです。住宅価格の中央値が約461,000ドルで、州で2番目に高価な住宅市場かもしれませんが、それでもカリフォルニアやニューヨークよりもはるかに安いです。コンドミニアムやタウンホームを購入すると、投資に対してかなりの見返りを見ることができます。

2000年以来不動産評価率が最も高いオースティンの10の地区は次のとおりです—(Neigborhoodscout.com )

  1. East Cesar Chavez / Holly
  2. Chestnut
  3. Central East Austin
  4. Govalle
  5. Holly West
  6. Central East Austin South
  7. Rosewood
  8. Johnston Terrace
  9. Springdale / MLK183
  10. MLK

オースティンラウンドロックを併せた、メトロポリタンエリアには約200万人が住んでいます。テキサスの保守的で伝統的な他のほとんど地域と比較して、いわば異端であり、独特の文化を持っています。オースティンの不動産市場を牽引する要因の1つは、都市が提供する生活の質です。インフレでありながら、オースティンでの生活費は全米平均と比べると、いまだ比較的手頃な価格です。

オースティンの消費税率は8.25%です。テキサスには所得税はありません。学校は主に固定資産税によって賄われており、固定資産税は住宅価格とともに上昇します。現在、住宅価格が高騰し続け、人々が手頃な価格の住宅を見つけるために遠くの郊外に移動することを余儀なくされているため、CodeNextという、オースティンの建築基準、エリア等を大規模に変えるプロジェクトが、救済策として動き始めています。また、テキサス州の固定資産税は高いかもしれませんが、これは州の所得税がない事で、相殺されます。全体として、投資家の州およびカウンティの税による負担は低いです。そのため、家を購入して貸し出すのに最適な場所です。

オースティンの人口の約半分は18歳から44歳ですが、学生人口も非常に多いです。オースティンコミュニティカレッジ、UTオースティン、ヒューストンティロットソン大学、セントエドワード大学、ナショナルアメリカン大学と様々な大学があり、その数は全体で40,000万人以上に上ります。、しかし、現実には、多くの大学卒業生は、仕事のためにオースティンとどまることを選択します。オースティンはテキサス州のどの都市よりも高給な仕事の率が最も高く、また選択肢の幅も豊富です。これは、オースティンの住宅市場がテキサス州の主要都市の中で最も速い速度で成長している理由を説明するのに役立ちます。これらの若い成人の多くはここで家族を始めており、オースティンの不動産市場で住宅に対する将来の需要をも生み出しています。

 また、オースティンの長期的な強みの1つは、その多様な経済活動です。IT関連企業ばかりではなく、意外と知られていないのが、医療およびバイオテクノロジー産業です。オースティンには85のバイオテクノロジーおよび製薬会社があります。

オースティンの不動産投資を成功させる一つの大きなカギは他でもないリサーチ力です。人口密度、雇用が比較的高い地域、これらに注視して、物件を選ぶと、テナントが絶え間ない、投資物件となる事でしょう。

オースティンとその周辺の人気のある地区は、Northwest Hills, Downtown Austin, West Lake Hills, Brushy Creek, Barton Creek, Spicewood Summit, Mueller, South Austin, Hyde Park, Windsor Park, Crestview, North Austin, Allandale, Shady Hollow, Rollingwood and Steiner Ranch.

オースティンには約75の地区があります。Tarrytownの定価の中央値は$ 1.5Mで、最も高価な地域となっています。West Universityエリアは最も手頃な地域であり、定価の中央値は$ 325K (Realtor.com 調べ)です。また、オースティンのダウンタウンは拡大しており、住宅の選択肢が増えています

2023年、オースティンの不動産投資を再検討する必要があるのでしょうか?

2022年からの不動産推移を鑑みて、多くの不動産投資家は、オースティンで投資不動産を購入することが良い投資であるかどうかを自問し始めています。実際の所、どうなのでしょうか。

結果から言うと、それはNOです。金利の引き上げにより、不動産ローンも2022年夏以前に比べると、高くなっています。さらに言えば、インフレにより、生活全体に影響が起きているかもしれません。しかしながら、昨年の今頃は、異常な売り手市場だったために、1軒の売り家に対して、何件、何十件ものオファーが重なり、価格を大きく引き上げ、理想的な家を見つけることは、針に糸を通すより難しい事でした。それに比べて現在は、買い手市場になってはいないものの、以前に比べて、物件の数にも余裕があり、理想的な物件に出会える確率は高くなっています。オースティンの不動産投資を検討するのには、引き続き魅力は健在です。また、オースティンは長年にわたって全米で最も人気の高い不動産市場の1つです。過去10年間で米国で最高の長期不動産投資の1つともされています。

オースティン:驚異的な家賃の値上げ

 Dwellsy(不動産情報サイト)のリポートによると、不動産検索サイトのデータを基に、2021年8月~2022年8月の家賃が86%の値上がりを見せているという事です。現在、アパートや、貸家に住まれている方は、契約更新時に、かなりの家賃の値上がりを感じたはずですが、今年のオースティンの現状は、テナントにとってはかなり厳しいものとなっています。

「昨年の今頃からほぼ倍増した家賃の請求」これは、全米全体でも最大の賃料上昇率となっています。

もちろん、これは、全米で一番高い賃料という事ではなく、依然として、NYが家賃の中間値で一番高く、$3,021 ですが、同じ期間の賃料の値上げとしては、19.7%にとどまりました。オースティンの家賃の中間値は現在$2,930で、家賃が高価な都市の5位に上昇しています。

特に、貸家(single-family rental homes)の家賃は、アパートよりも上昇率も高く、その家賃の中間値は$3,210となっています。

これには、昨今の住宅建材不足、サプライチェーンの問題、高額所得者の流入、何より、昨今の金利の引き上げによる、住宅ローンの金利の上昇、投資住宅に見られる増税などが相まって、家賃価格が急騰することにつながりました。

これらは、顕著に、オースティン市にみられ、郊外に関しては、ここまでの厳しい上昇にはなってはいないとの事ですが、オースティンに距離が近ければ近いほど、同じような状況です。

 昨今のオースティンにおける家賃事情を踏まえて、今後、日本から益々増えるであろう日本企業様の、家賃の目安にして頂ければと思います。

大注目のカイル

 オースティンダウンタウンから南へ40分ほど離れたカイルに全国から移住者が急増中です。2010年から2020年のほんの10年で63%の人口増を果たし、将来的にも、増加一方との予測をしています。

Lowe’sは120,000 Sqftの流通センターの契約をし、アマゾンは300,000 Sqftの倉庫を新設し、新たな雇用を生んでいます。もちろん、新しい住宅地が次々に開拓され、まさに、建設ラッシュ真っ只中といった様相です。

 カイルが位置するヘイズカウンティは、巨大な公共安全センターを新設し、緊急オペレーションセンターを併設し、増え続ける人口と犯罪等に対応をしています。

 また、新たな公共事業として、300万ドルを投資し、地下道を建設する予定です。これには、イーロンマスクの新たな事業であるThe Boring Companyも、参入しています。加えて、カイル市はVybe Trailと呼ばれる80マイル(128km)に及ぶ舗装道路を建設しています。この舗装道路に、あらゆるショッピング、レストランなどを結び付け、住人たちが、車を使わずとも、散歩がてらや、自転車、電動キックボードや、ゴルフカートなどで移動し、町のエンターテイメントの中心となる場所としての確立を期待しています。

また、街のランドマークとなっている有名なTexas Pie Companyのあるカイルは、「Pie Capital of Texas」と称し、様々なパイに関してのイベントを催しています。毎年、「Pie in the Sky」という気球のお祭りがあり、市内から、Uberを利用して会場に行く場合は、一律$3.14(π)で利用できます。

今後、益々、面白く、充実したカイルに注目です。

ノースオースティンの今後の更なる発展

 オースティンに住まれている方には、既知とされているかもしれませんが、オースティンの日本人の人口は、北に集中している傾向にあります。もちろん、サウスや、セントラルにも沢山の日本人が住んでいらっしゃいますが、最近は、価格が上がってきたとは言え、オースティンの中心部より、随分不動産価格もお手頃、また、数年前には、韓国系の巨大スーパーマーケットであるHmartが出来たり、学校のレベルも比較的高いRound Rock ISDであること、そして、何より、アップルを始めとするIT系の企業も続々と北側に流れ込み、通勤の便も良い事なども理由となっている事と見受けられます。しかしながら、まだまだ牧草地などが多い、いわゆるの「郊外」長閑な雰囲気を残しています。

 その風景も、今後は、すっかり一変してしまいそうです。牧草地が、新たな住宅街、商業施設への変貌を遂げています。その勢いは増すばかりです。

まずは、Apple社の程近くの、現在は牧羊地である、Pearson Ranch(ピアソン牧場)が2ビリオンドルの新たなプロジェクトとして、生まれ変わります。

プロジェクト予定地

オースティンダウンタウンより、車で30分ほどの距離

パーマーレーンとI45の交差する、アップル第二本社建設地から車でわずか2~3分の場所

 第一段階の工事としては、600,000 square feetのオフィススペース部分、3つのアパートメントコミュニティ、そして、小売りや、レストランなどの商業部分からなる、41エーカに関しての工事に着手するとしました。そして、正式発表はまだですが、有名企業の本社がこの新しいプロジェクトの48エーカ部分に移転する予定です。

最終的な展望としては、2.6 million squareのオフィススペースと、200,000 square feetの小売り、レストラン、そして、コミュニティスペース、2つのホテル、そして、住宅スペースそして、30エーカーの公園スペースか更に構成され、10~15年後を目途に完成予定です。

この地は、アップルコンピュータの第二本社にほど近い場所と言うだけではなく、DELLコンピューター本社へのアクセスも良く、先日アマゾンが発表した、新たな 184 エーカーの倉庫または、ディストリビューションセンター用途の土地へのアクセスも良い、いわば、それらのIT企業の、また、家族や住人たちの、憩いの場となるよう、自生する大きなオークの木をできる限り活かし、公園、オフィス、商業スペース、文化的活動に生かせるコミュニティ広場、そして住人たちを繋ぐトレイルシステムを追加し、自然と、サスティナビリティの融合により、より活力的なコミュニティの形成を目指しています。

写真は発表された、プロジェクトイメージです

さらに、この場所よりもさらに北上したリアンダー、リバティヒルなどの地域は、現在、住宅の建設ラッシュが進行中です。オースティンを中心とした、郊外を含む、グレーターオースティンエリアは、さらに、北へ南へとじわじわと広がりを見せています。

 発展を喜ぶべきか、はたまた、長閑だった雰囲気の郊外まで、こうも、変わってしまうことに、さびしさを覚えるべきか、私を含め、オースティン住人の心情は複雑な事と思います。

Amazonがドメインへ

2021年12月、アマゾンは、オースティンに新たに、330,000-square-foot のオフィススペースをオースティン北部の、第二のダウンタウンと言われているドメインに確保したことを明らかにし、2024年を目処に、この拠点の稼働を開始することを明らかにした。ここでは、2000人の雇用を予定しており、オペレーションテクノロジー、アマゾンリテール、アマゾンビジネス、アマゾンウェブサービスの部署で構成され、シニアデータエンジニア、シニアテクニカルプログラムマネージャー、ユーザーエクスペリエンスデザイナー、金融アナリストなどを募集する見込みとしている。アマゾンは、「オースティンの素晴らしい才能のある人材達と、町の雰囲気の魅力に、今後も、アマゾンは、この地での成長を続けていくことでしょう。」とのこと。

この、一年、オースティンで話題のテスラ、アップル、サムソン、に並び、アマゾンと、オールスター企業が大きな動きを見せる中、グリーンドットやマルカズのような中小企業においても、オースティンへの本社移転などの動きがが広がっています。

オースティンには、UTオースティンのような、優秀な大学もあり、多くの若い優秀な人材を輩出し続けています、そして、また、“Keep Austin Weird” のスローガンが物語るように、若い人を引き付ける特有の雰囲気もあります。オースティンへの会社の移転→求人の増加→人口が増加をこの先何年も続けていくことでしょう。

巨大ハイテク企業の参入による不動産価格の推移

先日、サムソンがオースティン北東部のテイラーへの170億円規模の新たな工場設立を受け、周辺住宅街の2020年第3四半期の住宅販売価格の中央値は271,906ドルでしたが、その一年後の現在は、405,000ドルに跳ね上がりました。

このような、計画予定地周辺に関しての不動産価格の急激な上昇は、現在オースティンのあらゆる所で起きています。工場や、会社など、大きな土地が必要となるため、その殆どは、かつて注目もされた事の無いような、田舎の牧場地だったり、あまり人気のない言うならば、少し生活の便が悪い場所だったりするので、そのような元々、不動産価格の低い土地や住宅街が、急にハイテク企業の移転計画などで、価格が跳ね上がる。今後、益々巨大企業の流入が期待されるオースティンならではの、このような、青田買い?いわばギャンブルのような不動産投資もまた注目されているようです。実際、サムソンも、長い間、噂されていた新工場建築用地ではなく、テイラーへの移転を決めたり、また、MLBのスカウト機能をメインとした、ユースリーグの組織てあるPerfect Gameも、かなり強固に固まっていたHuttoの土地での本社、球場建設予定も、急にCedar Parkへ鞍替えしたり、とにかく、規模が大きいだけに、市や町との交渉次第で、ガラリと話が変わってしまうのは良くある話です。何はともあれ、2040年に人口が現在の倍と予想されているオースティンですが、この勢いは止まりません。

アップル社

2018年にノースウエストオースティンの10億ドルのキャンパスの計画を発表した当時、住宅建設業者代表者の一人は、価格をすぐに10%上がるように命じたと言いました。完成すると、アップルの新社屋の建設用地は300万平方フィートに及び、6階建ての75,500平方フィートのホテルと隣接する3階建てのカンファレンスセンターが含まれます。

キャンパスは最終的に最大15,000人の従業員を収容する事ができ、同社は2022年にオープン予定です。

オーチャードのデータによると、Appleキャンパスから10マイル以内の住宅価格は、2020年第3四半期から2021年第3四半期の間に45%上昇し、336,750ドルから489,000ドルに上昇しました。

テスラ

 オースティン空港近くの11億ドルの電気自動車工場はまさに完成に近づいており、また、先日発表したオースティンの本社移転場所としても、利用されます。イーロンマスク最高経営責任者(CEO)は、工場で10,000人が必要になる可能性があると述べ、この地域はすでに2020年第3四半期にかなり競争力があったと指摘していますが、住宅への影響は少し緩和されています。

テスラのキャンパスから10マイル以内の住宅の価格は、2021年第3四半期の437,050ドルから534,502ドルに前年比22%上昇しました。

オラクル

オースティン中心部から流れるコロラド川沿いの非常に環境の良い土地に位置する2018年に完成したオラクル社のセントラルオースティンキャンパスは、最終的に10,000人の従業員を抱えるために成長する可能性があるとの事。2020年12月にはこのキャンパスを本社として、登記しました。

オラクルキャンパスから10マイル以内に家を購入するには、2020年のわずか416,000ドルから平均585,000ドルを支払う必要があります。これは、2020年第3四半期から2021年第3四半期の平均価格が約41%上昇しました。

オースティンに新たな冠が!

住みたい都市ランキング1位、急成長を遂げた都市ランキング1位、人口増ランキング1位とありとあらゆる冠を思いのままにしてきたこの数年のオースティンですが、また新たに、冠が増えました。それは、「転勤するのに好条件の都市、世界ランキング1位」です。これは、イギリスのmoney.co.ukによる、調査結果です。

ちなみに2位は東京です。以下、ランキング

  1. Austin
  2. Tokyo
  3. Charleston, South Carolina
  4. Dubai, United Arab Emirates
  5. Los Angeles
  6. Abu Dhabi, United Arab Emirates
  7. Miami
  8. Muscat, Oman
  9. San Francisco
  10. Las Vegas

 オースティンはどのようにして世界の転勤したい都市になったのでしょうか?調査は、住宅価格、生活費、平均給与、天候、レストランの数、緑地の数、インターネット速度、平均余命の8つの要因を調べました。 その結果オースティンは10点満点中6.02点のハイスコアをたたき出し、見事、1位に輝きました。中でも、インターネット速度(毎秒87.5メガビット)、平均気温(20.3度)、平均月給($5,501)で高い評価を与えました。

 実際も、オースティンは住んでみると、とても住みやすく、特にアジア人としては、人種差別を感じる事も無いリベラルで居心地の良い街です。また、沢山の新しいレストランや、お店、キッズフレンドリーな様々なフリーイベントなど、とにかく、単身でも家族でも、楽しみを発見できる魅力的な都市と思えます。

近未来の住宅コミュニティ

 オースティンにベースを置く3Dプリンティング建築技術会社のICONと国内有数のホームビルダーであるLennarが共同開発し、2022年目途に100戸、現存における世界最大の3Dプリンティング住宅コミュニティをオースティンに建築予定です。

昨今の住宅建材不足から、建築費はうなぎ上りの中、より頑丈で、より安価なこの新しい3Dプリンター住宅に注目が集まっています。

従来の建築方より廃棄物が少なく、設計の自由度が高く、正確性と速い速度で、建築プロジェクトをスケジュール通りに進められるという高い利点があります。また、従来の建築建材よりも強度が高く、長持ちし、極端な天候に耐え、自然災害の影響を大幅に軽減し、より安全性に富んだ家をこの技術で提供できる、との事です。全ての建造物にはソーラーパネルを備え、エネルギーの自給自足化に向けてよりエコでサステナブルな住環境を提供します。

一見、コンクリートで冷たいイメージの、住宅にも見えるかもしれないこの3Dプリンター住宅ですが、従来のアメリカの典型的な住宅より、環境に良い、未来形の住宅であることは間違いありません。果たして、この試みが、近未来のスタンダードになっていくのかは、まだ全くわかりませんが、昨今の、オースティンの住宅事情を考えると、建築費が安価に上がる点、そして、この激しい気象変動に対応をしている点からしても、今後の3Dプリンター住宅には大注目です。

大注目のHutto

オースティンダウンタウンから、北東に約50キロにあるHuttoという郊外の小さな町が、ここ数年で、大きな変化を遂げています。

米国国勢調査局の統計によると、Huttoは2000年に住民たった1,250人から大幅に増加し、2020年には27,577人にそして、現在も、更に増加の一途をたどっています。

ここ数ヶ月、機械とソフトウェアを製造するタイタン・イノベーション・ビジネス・パーク(Kval Inc.)と、水ろ過技術の部品を製造するOvivo Inc.の2社がHuttoへの移転、拡大を発表し、2028年までに150人以上の雇用を増やす見込み。また、8~9個の企業が、現在、Huttoへの移転を検討中とのこと。

この土地は、オースティンに比べ、また、開拓の余地が無限に広がり、値段も手ごろ、また、家族が住みやすい環境で、まだまだ長閑な田舎町の印象、しかしながら、オースティン中心部、オースティン国際空港へのアクセスも車で30分ほどの立地であれば、企業が参入しやすい魅力的な土地だと納得が出来ます。

また、先日、このブログでお伝えした、サムソンの新工場設立の件ですが、なんと、ここにきて、Huttoから更に東、車でおおよそ10分の隣町であるTaylorに新工場を設立のニュースが飛び交っています。おそらく、現存の工場に隣接する土地での稼働は、税金問題の交渉で決裂したのか、それとも、何か他に問題が生じたのかはわかりませんが、今度は、Taylorにその話が回ってきたので、片田舎の小さな町は、おおいに活気づいた様相を見せています。ただ、この話も、まだ、協議中なので、決定ではないのですが、おそらく、2024年を目処に稼働を検討中とのことです。

はやくも、「テイラーとラウンドロックを結ぶウィリアムソン郡のハイウェイ79の17マイルは、米国全体で最も貴重な工業用不動産の一部になる可能性がある」との声も既に出ているほど。また、HuttoにはTexas State Technical Collegeのキャンパスもあるため、在学中にこれらの企業で経験を積み、卒業後も、そのまま働き続けると言う、理想的なスタイルを今後、益々増やしていきたいとの事です。

また、不動産においても、今後、HuttoからTaylor にかけての新築ラッシュが予想できます。

オースティン、ラウンドロックエリアから、このHuttoそしてTaylorをつなぐ、ハイウェイ79には、先日オープンした、超大型リゾートホテル&コンベンションセンターのkalahari ResortsやMLBテキサス・レンジャーズの傘下であるRound Rock Expressがあったり、その他、今後も、開発が目まぐるしいエリアです。

Hutto今後も、大注目のエリアです。

オースティンに本社移転ブーム

リビングコストの低い、最適な場所を求めて、シリコンバレー/サンノゼエリアからのここオースティンへの本社移転・移住者は後を絶ちません。昨年末、オラクルが、本社をオースティンへ移転するとの発表がありましたが、オラクルの様な、世界的大企業から、IT業界を支える中小企業まで様々な企業が、本社移転を発表しています。下記は、オースティンビジネスジャーナルが発表した、2021年オースティンへの本社移転する会社の一部をご紹介。

Green Dot Corp.,

プリペイドデビットカードや、デジタルバンキング関連の会社。

5月中旬を目処に本社を移転予定。社員数は中国、アメリカ併せておおよそ1300人

Einride AB,

スウェーデンの自動運転電気貨物車を開発している会社

本社を今回オースティンに移転したが、NYとシリコンバレーにもまた、支社を設置予定

Invzbl LLC,

紫外線を使用して携帯電話やその他のディバイスを消毒する機械メーカー

Blockcap Inc.

暗号通貨マイニングのスタートアップカンパニー。現在は、従業員20人規模の小さな会社ですが、6~9か月以内に、50人~100人に成長する計画。全米最大を目指して、1億ドル以上を既に調達済み。

Markaaz Inc.

人口知能搭載し、中小企業向けのプラットフォームを作る会社。主に、企業と、クライアントを接続するのに特化したもの。2021年末までに70人、2022年末までに150人の雇用計画を打ち出している。

City Shoppe,

地元支援型のオンラインショッピングのプラットフォームを持つ会社。

XR Masters,

バーチャルリアリティ、拡張現実、複合現実などの没入型記述を可能にするソフトウェア開発

Elevate Brands

AmazonのFBA(Fulfillment by Amazon)関連の事業。オースティンには、第二本社を設立。第一本社はNYに位置する。

Harmonate

民間資本伝票処理とデータを分析関連のソフトウェア。

CrowdStreet Inc.

不動産投資会社

NinjaRMM LLC,

リモート監視、管理サービスのソフトウェア

Eleiko

スウェーデンのトレーニング機器の会社

ZP Better Together LLC

視覚障害者向けのビデオリレー技術と、通訳サービスの提供。ビデオソフトウェアを使用し通訳を通じて、リアルタイムでコミュニケーションを取るサービスを提供。

QSAM Biosciences Inc.

がん治療開発に特化した、バイオテクノロジー企業

Alpha Paw LLC

犬用品、ベット、車の安全シートなどのペット用品をオンラインで販売

Sentry Kiosk Inc.

検温など、COVID19の広がりを防ぐのに役立つ自立型マシーンの開発

Precision Global Consulting Ltd.

雇用コーディネート

• Ametrine Inc.,

軍用の迷彩を製造メーカー

Digital Realty Trust Inc.,

大手テクノロジー企業が使用するデータセンターの所有と運営

Loop Insurance

新しい種類の自動車保険を提供するテック企業

Truelytics

富裕層向けの資産管理システムのソフトウェア

Amazing Magnets LLC

マグネットの製造

8VC

企業への投資を含むベンチャーキャピタル