オースティン:驚異的な家賃の値上げ

 Dwellsy(不動産情報サイト)のリポートによると、不動産検索サイトのデータを基に、2021年8月~2022年8月の家賃が86%の値上がりを見せているという事です。現在、アパートや、貸家に住まれている方は、契約更新時に、かなりの家賃の値上がりを感じたはずですが、今年のオースティンの現状は、テナントにとってはかなり厳しいものとなっています。

「昨年の今頃からほぼ倍増した家賃の請求」これは、全米全体でも最大の賃料上昇率となっています。

もちろん、これは、全米で一番高い賃料という事ではなく、依然として、NYが家賃の中間値で一番高く、$3,021 ですが、同じ期間の賃料の値上げとしては、19.7%にとどまりました。オースティンの家賃の中間値は現在$2,930で、家賃が高価な都市の5位に上昇しています。

特に、貸家(single-family rental homes)の家賃は、アパートよりも上昇率も高く、その家賃の中間値は$3,210となっています。

これには、昨今の住宅建材不足、サプライチェーンの問題、高額所得者の流入、何より、昨今の金利の引き上げによる、住宅ローンの金利の上昇、投資住宅に見られる増税などが相まって、家賃価格が急騰することにつながりました。

これらは、顕著に、オースティン市にみられ、郊外に関しては、ここまでの厳しい上昇にはなってはいないとの事ですが、オースティンに距離が近ければ近いほど、同じような状況です。

 昨今のオースティンにおける家賃事情を踏まえて、今後、日本から益々増えるであろう日本企業様の、家賃の目安にして頂ければと思います。