2020年からの4年間での不動産市場のハイシーズン(7月)におけるオースティンのマーケットの推移です。




オースティンの住宅市場は、全米でも、常に、注目の的となっています。「住みたい都市NO,1」に何年も輝き続け、今もなお、急激な経済成長を背景に、住宅市場、経済全体に対するマクロ経済的要因の影響を多少なりとも受けているにもかかわらず、オースティンラウンドロックエリアの住宅市場は金利の上昇などの住宅購買に対しての買え控え要因を鑑みても、驚くべき回復力を見せており、2023年前半も正常化を続けました。ただ、依然として課題は多く、住宅価格の手ごろ性など、長期的ソリューションが必要となっています。
レポートによると、2023年7月は、前年比、0.6%上昇し、結果2815件の住宅売買を完了し、ペンディング中の売買は、昨年同月比で14.5%増加の2892件に及びます。このデータを組み合わせると、アメリカ全体の住宅市場からみると、非常に良好といえます。市場の変動は安定し始めており、買い手にとっては、住宅ローンの高金利問題を除外すると、非常に好機となってる事が言えます。
2023年オースティンラウンドロックエリアの家族収入の中間値は$122,300であることから、通常$300,000 ~$400,000の住宅価格の購入が望ましいとされていますが、この価格帯にあたるのは、このエリア全体の40%以下という現状があります。
オースティンの住宅市場はオーバープライスなのではないのか?
という疑問が生まれてきます。この問題に対しては、いくつかの要因が考えられます。
まずは、オースティンの住宅市場は、過去数年間、前例のないレベルの需要を経験しています。オースティンの強力な地域経済、人口増加、州外から投資目的のバイヤーや、移住者達の流入など、様々な要因が組み合わさって、住宅価格が上昇しました。
しかしながら、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、などの他の都市に比べて、住宅価格も、物価も安いという点では、他州からの移住者にとっては、今もなお、オースティンの不動産価格は魅力的な事には変わりありません。また、多くの専門家は、オースティンの堅調な経済力と、人口の増加により、長期の不動産投資には絶好な条件が揃っていると口にします。オースティンに住んで長い人達からすると、オーバープライスと感じるかのかも知れませんが、他州からの移住者や、投資家とっては、成長中の都市への健全な投資とみなすでしょう。
オースティンの住宅市場予測 2023-2024年
一時のピークから市場全体で、冷え込んではいますが、全国的なインフレ、金利の上昇にもかかわらず、人気の集まるエリアでは、依然強い売り手市場のマーケットであり続けるという予測が出ています。価格は、オースティンエリア全体で上昇傾向にあります。2021年の国勢調査では、オースティンに毎日146人の人口増加という統計があり、このタイプの急激な人口増加は、インフラの構築と共に、住宅の強い需要を要求します。一時の深刻な住宅不足は、現在は緩和されているものの、依然と、需要の強さは継続していくことでしょう。
テキサス州外から都市に移住する人々や企業。これらは、現在の住宅不動産需要の最大の推進力であり、すぐに減速されるとは考えられません。住宅市場の魅力、経済力などの24の指標から300の都市を比較した統計ではオースティンは全体で7位、大都市の中では3位と好戦しました。オースティンの不動産は過去10年間で196.13%上昇しており、オースティンを不動産評価で全国の上位10%に入っています。
結論として、
- 金利が上がって買え控えが進み住宅不動産市場全体が冷え込んでいる中でも、オースティンへの流入はいまだに続いている観点から、住宅需要は好調に続いている。
- オースティンの不動産価格が過去数年で全体的に異常に吊り上がってしまったので、価格としては、オースティンに住んでいる人からすると、オーバープライスに感じるが、他の大都市に比べると、格段に安くて手ごろと思える。(移住者からは買いやすい)
というのが、2023年の前半の現状と言えます。
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