オースティンダウンタウンがソーシャルメディアの中心地に!!!

 近年、オースティンへの本社移転ブームは勢いを加速し続けているのが現状です。テスラや、Oracleなどのマンモス企業に限らず、大小問わず、主にIT系の企業がカリフォルニアから、オースティンに本社に限らず、主なオフィスを移すケースが後を絶ちません。Facebookの親会社であるMetaも、今年1月にダウンタウンの建設中の高層ビル(完成したらオースティンで一番高いビルとなる)の半分を借り上げる契約を交わし、TiktokやSnapchatもオースティンダウンタウンに、大規模なオフィスを構える予定で、現在、次々に新建築がなされている高層ビルは、こういった、ソーシャルメディアの世界のハブとなりつつあります。ただ、そこで疑問となるのは、COVID19のパンデミックで、一早くから、リモートワークを推奨し、新しいワーキングスタイルを構築した、ソーシャルメディアの業界ですが、なぜ、高い賃貸借契約を交わしてまで、オフィスを構えるのか?です。実際、従業員のほとんどは、リモート勤務の為、オフィス需要は、パンデミック前に比べたら、殆ど無いに等しいはずです。

Meta広報が語ったオースティン・ビジネスジャーナルの記事によると、「企業が、物理的なオフィスを構える事は、それぞれの企業のユニークな社風や、ブランドイメージを確立するのに、非常に重要な役割となる。それに加え、オースティン自体の若くて活気のある街のイメージは他に代えがたい土地であると言う事、また、ダウンタウンに構えるレストランや、バー、小売店など、どれをとっても、絶好のロケーションと言える」

写真はオースティンのFacebookオフィス
写真はオースティンのFacebookオフィス

 2020年2月以来、オースティンのダウンタウンエリアでは、60,000人ものオフィス雇用を追加し、60%の増加率を見せています。

住みたい!San Marcos !

「サンマルコス」と言えば、テキサスで一番大きいアウトレットがある場所、あるいは、Texas State Universityサンマルコス校がある場所。住むというより、訪れるという認識の方も多いはずです。しかし、今、このサンマルコスが熱いのです!!!

1. 目下成長中 – いまだ、お手頃価格

オースティンから30マイル(50km弱)南西に位置するさんマルコス。オースティンの活気をそのままに、オースティンよりおおよそ、40%ほど低い住宅価格という魅力的な土地です。

2016年には、人口15万人以上の国内で最も急成長している郡にランクインされ、Amazonのフルフィルメントセンターなどの設立など、昨今急激な雇用の増加と共に、著しい成長を見せています。

2. グルメ天国–クラシックなテキサス料理から、ファインダイニングまで

Cody’s BistroとLoungeでの受賞歴のあるカクテルから、The Leaning Pearでの地元産のモダンな料理、テキサス近隣のニューメキシコや、ニューオリンズの捻りが利いた料理を出す、Palmer’sなどの、レストランから、テキサスらしいバーベキューまで豊かなレストランのチョイスがあります。この地域には、美しいテキサスヒルカントリーに点在する様々なクラフトビール醸造所、蒸留所、ワイナリーもあり、楽しみは尽きません。

3. アウトドア好きの人達の為のオアシス

テキサス州のなだらかな丘陵地帯を背景に、サンマルコス地域ではさまざまなアウトドアアクティビティが体験できます。多くのトレイルや州立公園の1つをハイキングしたり、サンマルコス川とブランコ川の44マイルの透き通ったターコイズブルーの水で涼んだり、チュービング、SUP(スタンドアップパドル) 、カヤック、シュノーケリング、水泳に理想的なオアシスで、年間を通して22度の温暖な気温の為、長い間、ウォータースポーツを楽しめます。ジェイコブズウェルとブルーホールリージョナルパークは、Instagramで有名な大自然にあるプールであり、暑い夏の間は涼むのに人気のスポットです。 真のアウトドアアドベンチャーを求める人のために、サンマルコスは毎年4日間260マイルを漕ぐ「世界で最もタフなカヌーレース」と謳われテキサスウォーターサファリを開催しています。

4. 夢のマイホームを叶えられる場所

グレーターサンマルコスで完璧な家を見つけることは、それのオースティンに比べてかなり簡単に叶えられるかもしれません。 -アメニティ満載のアパートメント、歴史的な家、あなたのチョイス次第で様々な住居に出会えることでしょう。20億ドル以上の不動産投資が行われており運動場から公園、プールまで、多様な生活スタイルを取り入れた様々な新しいマスタープランコミュニティがあり、若いファミリー達を引き寄せています。

5. Texas State University – 学園都市

サンマルコスには、38,000人以上の学生を抱えるテキサス州立大学(ボブキャッツの本拠地)があり、コミュニティを若く活気づけています。また、キャンパスには晴らしいパフォーマンスセンターを有し、芸術の中心地となっています。

サンマルコス概要

サンマルコスはヘイズに位置し、へイズ郡の郡庁所在地です。

2020年の人口は68,040人で、テキサス州で60番目に大きい都市であり、米国全体では555番目に大きい都市です。サンマルコスは現在、年間1.63%の割合で成長しています

その人口は、最新の国勢調査以来、51.56%増加しました。(2010年の人口は44,894人でした。)。34マイル以上にまたがる、サンマルコスは平方マイルあたり1993人の人口密度を持っています。サンマルコスの平均世帯収入は54,535ドルで、貧困率は32.15%

サンマルコスに本社を構える企業

THERMON GROUP HOLDINGS :

International heat tracing company.

Employees1,000

McCoy Corporation:

Building Supply, retails building products.

Employees 695

CFAN:

Manufacturing high precision parts

Employees 500

https://c-fan.com/

Grande Communications ClearSource, Inc. :

Telecommunication

Employees 350

Heldenfels Enterprises, Inc:

Construction

Employees 200

SBTI:

Professional Services

Employees 100https://www.sbtionline.com

オースティン郊外が憧れの地へ???

「誰もが、フルーガービルやラウンドロックに住みたいと思っている」

これが、現在のオースティンの不動産事情を顕著に表している現象です。

また、現在オースティンでハウスハンティングをしている人の60%はテキサス州外からというのにも驚きを隠せません。The Domain(オースティンのランドマークとなっている総合商業施設)から20分圏内というのをキーポイントとし、特に多い西海岸からの移住者は流入し続けているのです。もちろん、予算が潤沢な人は、相変わらずアクセスや雰囲気の良い、セントラルオースティンに住みたいと思っていますが、西海岸(特にLA)の通勤に片道2時間かけるようなクレイジーな渋滞事情を鑑みると、20分の運転なんて、「何ともない距離」となり、その上、住環境が良いとなると、それだけでも、フルーガービルやラウンドロックに魅力を感じるには充分となるのです。

the Domain

The Domainには、3つのAmazonオフィスがあり、3000人以上の従業員が働いています。2024年を目処にオフィススペースを拡張し、更に2000人の従業員を抱える予定です。The Domainより北西にあるAppleの新しい10億ドルのキャンパスも、2022年の今年に開業予定です。

最新の統計はこの人気を裏付けるように、オースティンの郊外は、2022年2月の住宅販売量は32.3%増加、販売価格は昨年より78.2%上昇、この上昇率は、同時期のオースティンより、はるかに高い。(郊外とは、オースティン一部の北部、フルーガービル、シダーパーク、ラウンドロック、リアンダー、ジョージタウン、テイラーを含む)

とは言えども、西海岸の不動産価格からすれば、まだまだお手頃なオースティン郊外。州外の移住者が増えることで、価格も引き上げている図式と、なっている事は否めません。

また、このような変化は、過去10年で目覚ましく、オースティンの郊外なんて、退屈で魅力的ではないと思われていたエリアが、今は、一番の人気エリアとなっているのです。

10年前は、オースティン内で家を買うにあたり、予算が合わない場合、オースティンにどれだけ近づいた郊外で手を打てるか、というのに誰もがフォーカスしていた所を、今や、「ラウンドロックに住みたい」「フルーガービルの住所が良い」など、エリアを指定して、好んで家を買うスタイルに変化しているという。

 また、この郊外人気の大きな成長を牽引しているのは、Appleやサムソンなどのメガ企業進出だけではなく、かつては、オースティンにしかなかったお洒落なレストランや商業施設、DELLダイアモンド(マイナーリーグの球場)HEBセンター(アイスホッケーやディズニーオンアイスなどを開催するアイスリンク)やカラハリリゾート(巨大インドアプールリゾートホテル)等のアメニティーも、この10年で、次々と、進出してきている事も大きな要因となっています。開発され尽くされたオースティンと違い、それだけの成長を遂げる事の出来る、土地に余裕があるのです。事実、最近まで牧場だった土地は、次々と、アパートや、住宅、商況施設に代わり、新たな道路が作られ、1年足らずで、全く違う土地への変貌を遂げるのです。

また、ファーストホームバイヤー達は、こぞって、新築の家を求める傾向があります。オースティン郊外は、その要望を叶えるのに十分な新築住宅があります。

兎にも角にも、人口が急増、オースティンから郊外へ益々広がり、とどまる事の知れない成長に日々、慄くばかりです。不動産価格に関しては、今後どれだけ上昇を続けていくのか、予想もつきません。次々と、移転してくるシリコンバレーの企業達、このままいくと、サンノゼのような、価格の上昇を辿る可能性も大いにあります。

ノースオースティンの今後の更なる発展

 オースティンに住まれている方には、既知とされているかもしれませんが、オースティンの日本人の人口は、北に集中している傾向にあります。もちろん、サウスや、セントラルにも沢山の日本人が住んでいらっしゃいますが、最近は、価格が上がってきたとは言え、オースティンの中心部より、随分不動産価格もお手頃、また、数年前には、韓国系の巨大スーパーマーケットであるHmartが出来たり、学校のレベルも比較的高いRound Rock ISDであること、そして、何より、アップルを始めとするIT系の企業も続々と北側に流れ込み、通勤の便も良い事なども理由となっている事と見受けられます。しかしながら、まだまだ牧草地などが多い、いわゆるの「郊外」長閑な雰囲気を残しています。

 その風景も、今後は、すっかり一変してしまいそうです。牧草地が、新たな住宅街、商業施設への変貌を遂げています。その勢いは増すばかりです。

まずは、Apple社の程近くの、現在は牧羊地である、Pearson Ranch(ピアソン牧場)が2ビリオンドルの新たなプロジェクトとして、生まれ変わります。

プロジェクト予定地

オースティンダウンタウンより、車で30分ほどの距離

パーマーレーンとI45の交差する、アップル第二本社建設地から車でわずか2~3分の場所

 第一段階の工事としては、600,000 square feetのオフィススペース部分、3つのアパートメントコミュニティ、そして、小売りや、レストランなどの商業部分からなる、41エーカに関しての工事に着手するとしました。そして、正式発表はまだですが、有名企業の本社がこの新しいプロジェクトの48エーカ部分に移転する予定です。

最終的な展望としては、2.6 million squareのオフィススペースと、200,000 square feetの小売り、レストラン、そして、コミュニティスペース、2つのホテル、そして、住宅スペースそして、30エーカーの公園スペースか更に構成され、10~15年後を目途に完成予定です。

この地は、アップルコンピュータの第二本社にほど近い場所と言うだけではなく、DELLコンピューター本社へのアクセスも良く、先日アマゾンが発表した、新たな 184 エーカーの倉庫または、ディストリビューションセンター用途の土地へのアクセスも良い、いわば、それらのIT企業の、また、家族や住人たちの、憩いの場となるよう、自生する大きなオークの木をできる限り活かし、公園、オフィス、商業スペース、文化的活動に生かせるコミュニティ広場、そして住人たちを繋ぐトレイルシステムを追加し、自然と、サスティナビリティの融合により、より活力的なコミュニティの形成を目指しています。

写真は発表された、プロジェクトイメージです

さらに、この場所よりもさらに北上したリアンダー、リバティヒルなどの地域は、現在、住宅の建設ラッシュが進行中です。オースティンを中心とした、郊外を含む、グレーターオースティンエリアは、さらに、北へ南へとじわじわと広がりを見せています。

 発展を喜ぶべきか、はたまた、長閑だった雰囲気の郊外まで、こうも、変わってしまうことに、さびしさを覚えるべきか、私を含め、オースティン住人の心情は複雑な事と思います。

共同名義で家を買う

 

時として、共同で、友達や、結婚していないパートナーと家を購入することは、特に昨今のオースティンの不動産事情を鑑みて、節約の観点では多くのベネフィットがあることでしょう。現に2014年当時に比べ、 共同オーナーとして、1つ以上の名義で家を買う人は、771%も増えています。一昔前であれば、家のような大きな買い物を、友達や、結婚していないパートナーと買うなんて、前代未聞でしたが、現在は、より主流になって来ている事が、この数字に反映されているのでしょう。

このように、家の共同購入が、一般化されてきた背景として、ローンの問題があります。単身でローンを組む場合、基準を満たすことができない場合でも2人の条件を合わすことで可能になる場合も出てきます。また、現在の一部の地域のように、一年の間に25%も不動産価値が上昇し、しいては、昨今のローン超低金利を考えると、投資の為、あるいは自分の住居確保として、多少の無理をしても、共同名義で良い物件に出会った好機を逃さずで買っておこうという事が、多々起こっているという事です。また、ローンのみならず、用意すべく頭金に関しても、キャッシュでの大金を支払う点で、一人で家を購入するのであれば、予算に到底届かないような家でさえ、共同オーナーで分割していくことで、大きな頭金を用意でき、より理想的な物件の購入のハードルが低くなります。

 しかしながら、慎重に、物事を進めていかないと、思わぬ落とし穴に引っかかる可能性もあります。

共同名義にする利点

  • ケースバイケースではあるが、ローンの審査が比較的通りやすい
  • ローンの月々の支払いが当然一人で買うよりも少ない
  • もし、その家に共同で住む場合、光熱費の分割で、生活費が安くなる
  • アパートで賃貸生活の場合は、ただ払い続けるだけで終わるが、共同名義ので家を買い、ローンを払い、その家を売却する場合、マーケットが買った時よりも良ければ利益を得ることも可能

共同名義にする欠点

  • 金利は、共同で申請するオーナーの中でクレジットスコアの一番低い人に照準を合わせて決定される為、単独で購入する場合よりも、多くの金利を払うことになる可能性がある
  • もし、共同名義の家のローンの返済中に、自動車の購入などで、ほかのローンを組む際は、家全体に対しての負債対収入の比率で審査を受けるため、不利になる可能性がある
  • 共同名義の為、ローンに関しての滞納に対する処置としても、連帯責任となる為、一人の支払いの遅れによって、すべての人のクレジットヒストリーに悪い影響を与える
  • 家の修理や修繕等に関しても、全員の合意を得られないと事を進められないので、しっかりした意思疎通が必要となる
  • 共同名義を解消する際、家の売買等で複雑化する可能性がある

家の共同名義購入に関して、買う前から、解消する場合の事をしっかり見据えて行動していくことが、一番の成功へのカギです。契約書を隅々まで確認して、個人個人のクレジットスコアや、収入、ほかの財務面を互いにしっかりチェックして、十分納得する事が基本です。また、だれがどの請求書に対して支払い責任があるのか、や、万が一、メンバーの中の誰か一人が名義を解消したい場合など、あらゆる面に対して、事前に対処法を把握するべきであるし、意見の相違やあらゆる事態に備え、バックアッププランを計画すべきです。弁護士を通して、そのような取り決めを事前に作っておくことが理想的です。

このような共同名義での不動産購入は、オースティンのような活気ある街ならではの、新しいスタンダードになる可能性があります。豊富な職を求めて、若者はオースティンを目指し、家を単独購入できる基盤がまだない上、この右肩上がりのオースティンの不動産事情に、投資としての魅力も十分にある。そういった事情が、共同入への動機となっています。確かにアパートに支払うのと同じぐらいの資金で、より住みやすい家を共同購入し、気の合う仲間と楽しい共同生活!将来的に、売却で利益を得られるとしたら、それ以上、理想的な事はありません。しかしながら、やはり、思わぬ人間関係のトラブルや、金銭問題など、しっかりとリスク面を熟知した上で共同購入を成功させる事が大切です。

Amazonがドメインへ

2021年12月、アマゾンは、オースティンに新たに、330,000-square-foot のオフィススペースをオースティン北部の、第二のダウンタウンと言われているドメインに確保したことを明らかにし、2024年を目処に、この拠点の稼働を開始することを明らかにした。ここでは、2000人の雇用を予定しており、オペレーションテクノロジー、アマゾンリテール、アマゾンビジネス、アマゾンウェブサービスの部署で構成され、シニアデータエンジニア、シニアテクニカルプログラムマネージャー、ユーザーエクスペリエンスデザイナー、金融アナリストなどを募集する見込みとしている。アマゾンは、「オースティンの素晴らしい才能のある人材達と、町の雰囲気の魅力に、今後も、アマゾンは、この地での成長を続けていくことでしょう。」とのこと。

この、一年、オースティンで話題のテスラ、アップル、サムソン、に並び、アマゾンと、オールスター企業が大きな動きを見せる中、グリーンドットやマルカズのような中小企業においても、オースティンへの本社移転などの動きがが広がっています。

オースティンには、UTオースティンのような、優秀な大学もあり、多くの若い優秀な人材を輩出し続けています、そして、また、“Keep Austin Weird” のスローガンが物語るように、若い人を引き付ける特有の雰囲気もあります。オースティンへの会社の移転→求人の増加→人口が増加をこの先何年も続けていくことでしょう。

巨大ハイテク企業の参入による不動産価格の推移

先日、サムソンがオースティン北東部のテイラーへの170億円規模の新たな工場設立を受け、周辺住宅街の2020年第3四半期の住宅販売価格の中央値は271,906ドルでしたが、その一年後の現在は、405,000ドルに跳ね上がりました。

このような、計画予定地周辺に関しての不動産価格の急激な上昇は、現在オースティンのあらゆる所で起きています。工場や、会社など、大きな土地が必要となるため、その殆どは、かつて注目もされた事の無いような、田舎の牧場地だったり、あまり人気のない言うならば、少し生活の便が悪い場所だったりするので、そのような元々、不動産価格の低い土地や住宅街が、急にハイテク企業の移転計画などで、価格が跳ね上がる。今後、益々巨大企業の流入が期待されるオースティンならではの、このような、青田買い?いわばギャンブルのような不動産投資もまた注目されているようです。実際、サムソンも、長い間、噂されていた新工場建築用地ではなく、テイラーへの移転を決めたり、また、MLBのスカウト機能をメインとした、ユースリーグの組織てあるPerfect Gameも、かなり強固に固まっていたHuttoの土地での本社、球場建設予定も、急にCedar Parkへ鞍替えしたり、とにかく、規模が大きいだけに、市や町との交渉次第で、ガラリと話が変わってしまうのは良くある話です。何はともあれ、2040年に人口が現在の倍と予想されているオースティンですが、この勢いは止まりません。

アップル社

2018年にノースウエストオースティンの10億ドルのキャンパスの計画を発表した当時、住宅建設業者代表者の一人は、価格をすぐに10%上がるように命じたと言いました。完成すると、アップルの新社屋の建設用地は300万平方フィートに及び、6階建ての75,500平方フィートのホテルと隣接する3階建てのカンファレンスセンターが含まれます。

キャンパスは最終的に最大15,000人の従業員を収容する事ができ、同社は2022年にオープン予定です。

オーチャードのデータによると、Appleキャンパスから10マイル以内の住宅価格は、2020年第3四半期から2021年第3四半期の間に45%上昇し、336,750ドルから489,000ドルに上昇しました。

テスラ

 オースティン空港近くの11億ドルの電気自動車工場はまさに完成に近づいており、また、先日発表したオースティンの本社移転場所としても、利用されます。イーロンマスク最高経営責任者(CEO)は、工場で10,000人が必要になる可能性があると述べ、この地域はすでに2020年第3四半期にかなり競争力があったと指摘していますが、住宅への影響は少し緩和されています。

テスラのキャンパスから10マイル以内の住宅の価格は、2021年第3四半期の437,050ドルから534,502ドルに前年比22%上昇しました。

オラクル

オースティン中心部から流れるコロラド川沿いの非常に環境の良い土地に位置する2018年に完成したオラクル社のセントラルオースティンキャンパスは、最終的に10,000人の従業員を抱えるために成長する可能性があるとの事。2020年12月にはこのキャンパスを本社として、登記しました。

オラクルキャンパスから10マイル以内に家を購入するには、2020年のわずか416,000ドルから平均585,000ドルを支払う必要があります。これは、2020年第3四半期から2021年第3四半期の平均価格が約41%上昇しました。

オースティンに新たな冠が!

住みたい都市ランキング1位、急成長を遂げた都市ランキング1位、人口増ランキング1位とありとあらゆる冠を思いのままにしてきたこの数年のオースティンですが、また新たに、冠が増えました。それは、「転勤するのに好条件の都市、世界ランキング1位」です。これは、イギリスのmoney.co.ukによる、調査結果です。

ちなみに2位は東京です。以下、ランキング

  1. Austin
  2. Tokyo
  3. Charleston, South Carolina
  4. Dubai, United Arab Emirates
  5. Los Angeles
  6. Abu Dhabi, United Arab Emirates
  7. Miami
  8. Muscat, Oman
  9. San Francisco
  10. Las Vegas

 オースティンはどのようにして世界の転勤したい都市になったのでしょうか?調査は、住宅価格、生活費、平均給与、天候、レストランの数、緑地の数、インターネット速度、平均余命の8つの要因を調べました。 その結果オースティンは10点満点中6.02点のハイスコアをたたき出し、見事、1位に輝きました。中でも、インターネット速度(毎秒87.5メガビット)、平均気温(20.3度)、平均月給($5,501)で高い評価を与えました。

 実際も、オースティンは住んでみると、とても住みやすく、特にアジア人としては、人種差別を感じる事も無いリベラルで居心地の良い街です。また、沢山の新しいレストランや、お店、キッズフレンドリーな様々なフリーイベントなど、とにかく、単身でも家族でも、楽しみを発見できる魅力的な都市と思えます。

近未来の住宅コミュニティ

 オースティンにベースを置く3Dプリンティング建築技術会社のICONと国内有数のホームビルダーであるLennarが共同開発し、2022年目途に100戸、現存における世界最大の3Dプリンティング住宅コミュニティをオースティンに建築予定です。

昨今の住宅建材不足から、建築費はうなぎ上りの中、より頑丈で、より安価なこの新しい3Dプリンター住宅に注目が集まっています。

従来の建築方より廃棄物が少なく、設計の自由度が高く、正確性と速い速度で、建築プロジェクトをスケジュール通りに進められるという高い利点があります。また、従来の建築建材よりも強度が高く、長持ちし、極端な天候に耐え、自然災害の影響を大幅に軽減し、より安全性に富んだ家をこの技術で提供できる、との事です。全ての建造物にはソーラーパネルを備え、エネルギーの自給自足化に向けてよりエコでサステナブルな住環境を提供します。

一見、コンクリートで冷たいイメージの、住宅にも見えるかもしれないこの3Dプリンター住宅ですが、従来のアメリカの典型的な住宅より、環境に良い、未来形の住宅であることは間違いありません。果たして、この試みが、近未来のスタンダードになっていくのかは、まだ全くわかりませんが、昨今の、オースティンの住宅事情を考えると、建築費が安価に上がる点、そして、この激しい気象変動に対応をしている点からしても、今後の3Dプリンター住宅には大注目です。

テスラ本社オースティン移転

10月7日に発表された、テスラは本社をオースティンに移転するとの方針をを株式総会にて発表しました。具体的な時期などには触れていないものの、宇宙事業であるスペースXもテキサスに置かれ、昨年には、オースティン国際空港から5分の立地に新世代のギガファクトリーを稼働し、Model Y electric SUVsとCybertruckを今年末から生産予定です。

テスラとは別に、イーロンマスクのスタートアップ会社、トンネル堀削器のThe Boring Companyや、ヒトの脳とコンピュータをつなぐ「ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)」の開発に取り組んでいるNeuralinkもオースティンメトロエリアでの求人を開始しました。

既に住居を移したイーロン・マスクですが、徐々に、事業をオースティンに移転させています。

このギガファクトリーの周辺の不動産価格は、2020年から45%上昇し、近郊のラウンドロックやフルーガービルよりはるかに高い上昇率となっています。また、テスラが本社を移すことで、非常に高収入の労働者を引きつけ、周辺地域の住宅需要を押し上げ続ける可能性があります。