2025年オースティン不動産の現状

 オースティンの不動産市場は、COVID-19パンデミック時のブームから急速に冷え込みつつあると、不動産の専門家が警告しています。パンデミック中、リモートワークの普及により、多くの人々が温暖な気候と手頃な生活費を求めてオースティンに移住してきました。その結果、オースティンの人口は急増し、2010年から2020年の間に33%増加しました。オースティンに長くお住まいの方は、ご存じかと思いますが、2019年~2021年のオースティンの不動産状況は、まさに、クレイジーとしか言い様がない程でした。売りに出される予定の家には、常に、何人ものバイヤー達が情報を聞きつけ、売り出す前に既にオファーをかけ、希望提示価格より、更に高い価格を乗せ、熾烈な競争を続けていました。53,301人もの人々が2020年~2021年のたった一年間の間にオースティンに引っ越してき、アパートも、あちらこちらに、信じられないぐらいのスピードで建設ラッシュが起こり、(2022年一年間で、おおよそ25000戸の増加)結果的に現在のオースティンは、賃貸市場は過剰供給と需要減少(IT系企業のレイオフ等)の影響を受けて冷え込んでいます。アパートの賃料は過去2年以上で15%下落し、空室率は急増しました。空室率は2021年9月の3.9%から現在9.5%に上昇し、多くの家主は賃料を引き下げて入居者を確保しています。

また、オースティンの住宅価格は現在、過去の50%過大評価から12%過大評価に調整されており、賃料引き下げを余儀なくされる事となり、家賃はパンデミック前の手ごろな価格に戻ると予想されます、全体的な所得の底上げが図られている今、賃貸者にとっては、朗報です。

もちろん、10年、20年の長いスパンで考えると、この冷え込みは一時的なもので、将来的に、改善していく事とは思いますが、現状としては、あまり良い状況には無い事は確かです。

2025年には、不動産年間販売数が14.5%増加すると予測しており、住宅ローン金利の変動次第ではありますが、住宅販売はゆっくりではありますが確実にパンデミック前の状態に戻っていくとの期待が高まっています。

2024年度全米住みたい街ランキング

2024~2025年全米住みたい街ランキングでオースティンが第9位と、ベスト10以内に返り咲きました。このランキングで2017年から2019年まで連続1位に輝き、2020年には3位へ、2021年5位、2022年は13位、そして2023年にはなんと、40位まで転落。不動産価格上昇と共に、ランキングが下落。そして、2024年度は9位のトップテン圏内にカムバックです。

U.S.Newsが打ち出す、このアメリカ上位150位の住みたい街ランランキングですが、いくつかの要素を元に算出したデータにより構成されています。今年から、「雇用」と、「都市における価値」に比率を重きに置き、依然、求人率の高い、オースティンにはそれが有利に作用したようです。当然、アメリカ人にとって、生活の質は依然として最優先事項となってはいますが、住む場所を探している人々にとっては、都市の価値と雇用市場は更に重要なファクターとして捉えているようです。

オースティンの不動産価格、物価などは、以前に比べて上っている事は、事実です。その観点では、ランキング上位常連から外されてしまうのは仕方ありませんが、その中で十分健闘をしている方だと思います。

ちなみに、今年の第一位はNaples, Florida 第二位は、Boise, Idaho、そして、第三位は、 Colorado Spring, Coloradoとなっています。

テスラ社がオースティンにもたらす経済的なインパクト

テスラ社がオースティンに本社を移し、2022年にSouth Austinに Giga Factoryと呼ばれる、世界最大とも言われている工場を稼働させたことはご周知の通りですが、さて、このテスラがオースティンにどれだけの経済インパクトをもたらしているのでしょうか。

 まず、このGiga Factoryですが、関連企業を含め、15000人がこの工場で働いており、平均年収が$74,000 と言われ、Travis Countyに $15 million、また、工場があるDel Valleという町には$49 millionの税収が試算されています。この数字は2021年時点のものなので、おそらく、これを上回る税収がもたらされている可能性もあります。

またテスラ社は、近隣のKyleという町にも、将来的に、工場を拡大する可能性を示唆しています。

オースティンGiga Factoryで生産中のサイバートラックは、納車が延期に延期を重ねていましたが、今月末から遂に、納車開始予定との事です。外観が、あまりに近未来な車なので、果たして、どれだけの人気が出るのかは疑問ですが、2022年の世界の車の販売台数では、テスラ社のモデルYが堂々の第三位、また、モデル3は第十位と、高級車である事、完全な電気自動車であることを鑑みると、驚くべき大躍進のテスラです。実際、御膝元である、ここ、オースティンに関しては、周りを見渡すと、過去数年で、車種がガラリと変わり、テスラばかりが走っている印象です。

また、Samsung の新しいTaylerの工場も順調に2024年の本稼働を目指しています。

オースティンメトロポリタン地区と言われる、オースティン近隣の町に、このように新たな人口流入が増え、北に、南に、住宅需要、また、住宅地開発が広がり続けています。

2023年前半・オースティン不動産市場現状

2020年からの4年間での不動産市場のハイシーズン(7月)におけるオースティンのマーケットの推移です。

 オースティンの住宅市場は、全米でも、常に、注目の的となっています。「住みたい都市NO,1」に何年も輝き続け、今もなお、急激な経済成長を背景に、住宅市場、経済全体に対するマクロ経済的要因の影響を多少なりとも受けているにもかかわらず、オースティンラウンドロックエリアの住宅市場は金利の上昇などの住宅購買に対しての買え控え要因を鑑みても、驚くべき回復力を見せており、2023年前半も正常化を続けました。ただ、依然として課題は多く、住宅価格の手ごろ性など、長期的ソリューションが必要となっています。

レポートによると、2023年7月は、前年比、0.6%上昇し、結果2815件の住宅売買を完了し、ペンディング中の売買は、昨年同月比で14.5%増加の2892件に及びます。このデータを組み合わせると、アメリカ全体の住宅市場からみると、非常に良好といえます。市場の変動は安定し始めており、買い手にとっては、住宅ローンの高金利問題を除外すると、非常に好機となってる事が言えます。

2023年オースティンラウンドロックエリアの家族収入の中間値は$122,300であることから、通常$300,000 ~$400,000の住宅価格の購入が望ましいとされていますが、この価格帯にあたるのは、このエリア全体の40%以下という現状があります。

オースティンの住宅市場はオーバープライスなのではないのか?

という疑問が生まれてきます。この問題に対しては、いくつかの要因が考えられます。

まずは、オースティンの住宅市場は、過去数年間、前例のないレベルの需要を経験しています。オースティンの強力な地域経済、人口増加、州外から投資目的のバイヤーや、移住者達の流入など、様々な要因が組み合わさって、住宅価格が上昇しました。

しかしながら、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、などの他の都市に比べて、住宅価格も、物価も安いという点では、他州からの移住者にとっては、今もなお、オースティンの不動産価格は魅力的な事には変わりありません。また、多くの専門家は、オースティンの堅調な経済力と、人口の増加により、長期の不動産投資には絶好な条件が揃っていると口にします。オースティンに住んで長い人達からすると、オーバープライスと感じるかのかも知れませんが、他州からの移住者や、投資家とっては、成長中の都市への健全な投資とみなすでしょう。

オースティンの住宅市場予測 2023-2024年

一時のピークから市場全体で、冷え込んではいますが、全国的なインフレ、金利の上昇にもかかわらず、人気の集まるエリアでは、依然強い売り手市場のマーケットであり続けるという予測が出ています。価格は、オースティンエリア全体で上昇傾向にあります。2021年の国勢調査では、オースティンに毎日146人の人口増加という統計があり、このタイプの急激な人口増加は、インフラの構築と共に、住宅の強い需要を要求します。一時の深刻な住宅不足は、現在は緩和されているものの、依然と、需要の強さは継続していくことでしょう。

テキサス州外から都市に移住する人々や企業。これらは、現在の住宅不動産需要の最大の推進力であり、すぐに減速されるとは考えられません。住宅市場の魅力、経済力などの24の指標から300の都市を比較した統計ではオースティンは全体で7位、大都市の中では3位と好戦しました。オースティンの不動産は過去10年間で196.13%上昇しており、オースティンを不動産評価で全国の上位10%に入っています。

結論として、

  • 金利が上がって買え控えが進み住宅不動産市場全体が冷え込んでいる中でも、オースティンへの流入はいまだに続いている観点から、住宅需要は好調に続いている。
  • オースティンの不動産価格が過去数年で全体的に異常に吊り上がってしまったので、価格としては、オースティンに住んでいる人からすると、オーバープライスに感じるが、他の大都市に比べると、格段に安くて手ごろと思える。(移住者からは買いやすい)

というのが、2023年の前半の現状と言えます。

Far East Austinの開発計画

Far East Austinに位置する、Borden Dairyの工場は、新しく、工場を含む、3つのオフィスビル、そして、1400室のアパート、220部屋のホテル、レストランや小売店などを含めたmixed-use developmentの建設を予定しています。

今まで、このエリアの開発は、ほぼ皆無に等しい状態だったので、Govalleエリアを含む Far East Austin 地区にとって、大きな経済的なブーストとなる事でしょう。いまだに、City of Austinと、区画整理等の調整中ですが、3つのオフィスビルには約400,000平方フィートのオフィススペースが含まれ、1,400室のアパートは4つの建物にまたがります。220室のホテルとは別に、約100,000平方フィートの小売およびレストランスペースと、完成すれば、かなり大規模なプロジェクトになります。昔は、「East Austin」と言えば、オースティンの中で、あまり印象が良くない地域でしたが、最近は、お洒落なカフェやレストランが、どんどん出来、注目の人気エリアとなっています。今回のプロジェクトは、そこから、更に東へ広がった地域で、空港へのアクセスも抜群、今後は、益々注目されるエリアとなる事でしょう。

2023年オースティンの不動産市場の予測

 オースティンはインフレと金利の上昇、また、ピークからかなり市場は冷え込んでいるにもかかわらず、いまだに、住宅の需要、また、不動産投資等に対する人気はとどまりません。主な理由は、強力な移民と急速に回復している地域経済です。急速に拡大する経済産業は、より多くの人々をオースティンに呼び込み、住宅需要を増加させています。オースティンの住宅市場の現在の状況にはいくつかの理由が影響しており、その1つは、テキサス州や州外からオースティンに移住する企業や個人の移住が多いことです。ここ数年のオースティンは、急速な人口増加と低い住宅ローン金利と相まって、入居者の急増により、オースティンとその周辺地域は非常に強い売り手市場になりました。オースティンの雇用と人口増加、住宅用不動産需要、これらは、すぐに減速するとは予測されていません。オースティンの経済は過去20年間で多様化し、非常に強い経済へと成長しました。グーグルやテスラなどの企業は、事業をオースティンに移し、ソフトウェア大手のオラクルも本社をここに移転し、次々に企業がここに移転するにつれて、結果、これらは多くの人々が家を探すことを意味し、結果、投資家にとっても、魅力的になるという事です。住宅市場は2022年まで強い数字を記録し続け、オースティンに移転してくる大企業も、住宅市場に多大な影響を与えています。

オースティンがパンデミックによる景気後退の波をあまり受けず、パンデミック最中でも企業移転が過去最高を記録し、住宅需要は大幅に増加したにもかかわらず、供給側は追いつくことができません。これが、異常なまでの「売り手市場」と価格の引き上げを形成しました。オースティンの住宅の典型的な価値は686,669ドルです。過去10年間(2012年6月)以来、オースティンの住宅価格は194.7%近く上昇しています。(過去数年間のZillow価格動向)

最新の四半期では、オースティンの上昇率は2.94%であり、年率12.27%になります。これらの統計を見ると、オースティンの住宅価格が今後12か月で上昇する見込みです。この状況を踏まえますと、長期投資の場合、オースティンを決して過小評価することはできません。賃貸物件に長期的に投資すると、賃貸収入を通じてキャッシュフローも生み出されます。キャッシュフローを増やしたい場合、市場が落ち着いた今こそ、理想的な物件を得る事ができる可能性が高いです。

下の座標は、オースティンラウンドロックメトロのZillowの住宅市場予測です。オースティンラウンドロックメトロの住宅価格は、2022年9月から2023年9月の間に1.4%上昇すると予想されています。

住宅在庫は多くの主要都市で低いままであり、オースティンも例外ではありません。予測によると、需要と供給バランスは、今後12か月間で価格を再び押し上げる可能性はありますが、成長のペースは過去数年に比べ、はるかに遅くなると予想されます(5%未満)。

オースティンは人口は約995,484人。テキサス州の首都であり、テキサス州で4番目に大きな都市です。オースティンの不動産市場はテキサス州で最大ではありませんが、オースティンの住宅市場は勢いを増しており、住宅価格は2010年以来ほぼ2倍になっています。また、2020年からのこの2年間で更に20%もの人口増がみられました。オースティンの住宅市場はかなり大きく、現在、米国で11番目に大きな都市、またオースティンラウンドロック大都市圏には約200万人が住んでいます。最近、オースティンは「全米・人気の不動産市場ランキング」で8位にランクされ、他のすべてのテキサス大都市を上回りました。

また、オースティンは、サブプライムから完全に回復した米国の8つの大都市圏の1つです。一番気になるのは、この不動産価格の高騰が「バブル」であるかどうかです。しかし、これに関して言えば、オースティンは需要が一貫して高く、在庫が非常にタイトであるための不動産バブルにあるとは見なされていません。今後も着実な経済活動と住宅探しの人の流れが期待できます。2019年、オースティンは引き続き「Best of U.S.」リストで上位にランクされました。2019年には記録的な数の住宅販売があり、2019年12月および年末のセントラルテキサス住宅市場レポートは、記録的な33,084件の住宅販売と130億ドルの販売量を反映しています。オースティン不動産(ABoR)によると、2010年から2019年の間に住宅販売は84%増加しました。オースティンの住宅価格の中央値は、2010年の193,520ドルから2019年には318,000ドルに上昇し、市場は2020年から2021年にかけて加速し続けました。また、オースティンは、雇用条件、カルチャーの魅力としても、若い世代を呼び込み、街全体の平均年齢(33歳)が低く、ミレニアル世代が、今後数年間でオースティンで最大の購買力になっていくことでしょう。オースティンの経済は力強く、非常に多様です。全体として、オースティンでは流入してくる人口のペースに追いついて行けていない分、販売用の住宅が未だ、常に不足しています。

オースティンの住宅はアメリカ全体の平均より23%安いです。住宅価格の中央値が約461,000ドルで、州で2番目に高価な住宅市場かもしれませんが、それでもカリフォルニアやニューヨークよりもはるかに安いです。コンドミニアムやタウンホームを購入すると、投資に対してかなりの見返りを見ることができます。

2000年以来不動産評価率が最も高いオースティンの10の地区は次のとおりです—(Neigborhoodscout.com )

  1. East Cesar Chavez / Holly
  2. Chestnut
  3. Central East Austin
  4. Govalle
  5. Holly West
  6. Central East Austin South
  7. Rosewood
  8. Johnston Terrace
  9. Springdale / MLK183
  10. MLK

オースティンラウンドロックを併せた、メトロポリタンエリアには約200万人が住んでいます。テキサスの保守的で伝統的な他のほとんど地域と比較して、いわば異端であり、独特の文化を持っています。オースティンの不動産市場を牽引する要因の1つは、都市が提供する生活の質です。インフレでありながら、オースティンでの生活費は全米平均と比べると、いまだ比較的手頃な価格です。

オースティンの消費税率は8.25%です。テキサスには所得税はありません。学校は主に固定資産税によって賄われており、固定資産税は住宅価格とともに上昇します。現在、住宅価格が高騰し続け、人々が手頃な価格の住宅を見つけるために遠くの郊外に移動することを余儀なくされているため、CodeNextという、オースティンの建築基準、エリア等を大規模に変えるプロジェクトが、救済策として動き始めています。また、テキサス州の固定資産税は高いかもしれませんが、これは州の所得税がない事で、相殺されます。全体として、投資家の州およびカウンティの税による負担は低いです。そのため、家を購入して貸し出すのに最適な場所です。

オースティンの人口の約半分は18歳から44歳ですが、学生人口も非常に多いです。オースティンコミュニティカレッジ、UTオースティン、ヒューストンティロットソン大学、セントエドワード大学、ナショナルアメリカン大学と様々な大学があり、その数は全体で40,000万人以上に上ります。、しかし、現実には、多くの大学卒業生は、仕事のためにオースティンとどまることを選択します。オースティンはテキサス州のどの都市よりも高給な仕事の率が最も高く、また選択肢の幅も豊富です。これは、オースティンの住宅市場がテキサス州の主要都市の中で最も速い速度で成長している理由を説明するのに役立ちます。これらの若い成人の多くはここで家族を始めており、オースティンの不動産市場で住宅に対する将来の需要をも生み出しています。

 また、オースティンの長期的な強みの1つは、その多様な経済活動です。IT関連企業ばかりではなく、意外と知られていないのが、医療およびバイオテクノロジー産業です。オースティンには85のバイオテクノロジーおよび製薬会社があります。

オースティンの不動産投資を成功させる一つの大きなカギは他でもないリサーチ力です。人口密度、雇用が比較的高い地域、これらに注視して、物件を選ぶと、テナントが絶え間ない、投資物件となる事でしょう。

オースティンとその周辺の人気のある地区は、Northwest Hills, Downtown Austin, West Lake Hills, Brushy Creek, Barton Creek, Spicewood Summit, Mueller, South Austin, Hyde Park, Windsor Park, Crestview, North Austin, Allandale, Shady Hollow, Rollingwood and Steiner Ranch.

オースティンには約75の地区があります。Tarrytownの定価の中央値は$ 1.5Mで、最も高価な地域となっています。West Universityエリアは最も手頃な地域であり、定価の中央値は$ 325K (Realtor.com 調べ)です。また、オースティンのダウンタウンは拡大しており、住宅の選択肢が増えています

2023年、オースティンの不動産投資を再検討する必要があるのでしょうか?

2022年からの不動産推移を鑑みて、多くの不動産投資家は、オースティンで投資不動産を購入することが良い投資であるかどうかを自問し始めています。実際の所、どうなのでしょうか。

結果から言うと、それはNOです。金利の引き上げにより、不動産ローンも2022年夏以前に比べると、高くなっています。さらに言えば、インフレにより、生活全体に影響が起きているかもしれません。しかしながら、昨年の今頃は、異常な売り手市場だったために、1軒の売り家に対して、何件、何十件ものオファーが重なり、価格を大きく引き上げ、理想的な家を見つけることは、針に糸を通すより難しい事でした。それに比べて現在は、買い手市場になってはいないものの、以前に比べて、物件の数にも余裕があり、理想的な物件に出会える確率は高くなっています。オースティンの不動産投資を検討するのには、引き続き魅力は健在です。また、オースティンは長年にわたって全米で最も人気の高い不動産市場の1つです。過去10年間で米国で最高の長期不動産投資の1つともされています。

オースティン:驚異的な家賃の値上げ

 Dwellsy(不動産情報サイト)のリポートによると、不動産検索サイトのデータを基に、2021年8月~2022年8月の家賃が86%の値上がりを見せているという事です。現在、アパートや、貸家に住まれている方は、契約更新時に、かなりの家賃の値上がりを感じたはずですが、今年のオースティンの現状は、テナントにとってはかなり厳しいものとなっています。

「昨年の今頃からほぼ倍増した家賃の請求」これは、全米全体でも最大の賃料上昇率となっています。

もちろん、これは、全米で一番高い賃料という事ではなく、依然として、NYが家賃の中間値で一番高く、$3,021 ですが、同じ期間の賃料の値上げとしては、19.7%にとどまりました。オースティンの家賃の中間値は現在$2,930で、家賃が高価な都市の5位に上昇しています。

特に、貸家(single-family rental homes)の家賃は、アパートよりも上昇率も高く、その家賃の中間値は$3,210となっています。

これには、昨今の住宅建材不足、サプライチェーンの問題、高額所得者の流入、何より、昨今の金利の引き上げによる、住宅ローンの金利の上昇、投資住宅に見られる増税などが相まって、家賃価格が急騰することにつながりました。

これらは、顕著に、オースティン市にみられ、郊外に関しては、ここまでの厳しい上昇にはなってはいないとの事ですが、オースティンに距離が近ければ近いほど、同じような状況です。

 昨今のオースティンにおける家賃事情を踏まえて、今後、日本から益々増えるであろう日本企業様の、家賃の目安にして頂ければと思います。

大注目のカイル

 オースティンダウンタウンから南へ40分ほど離れたカイルに全国から移住者が急増中です。2010年から2020年のほんの10年で63%の人口増を果たし、将来的にも、増加一方との予測をしています。

Lowe’sは120,000 Sqftの流通センターの契約をし、アマゾンは300,000 Sqftの倉庫を新設し、新たな雇用を生んでいます。もちろん、新しい住宅地が次々に開拓され、まさに、建設ラッシュ真っ只中といった様相です。

 カイルが位置するヘイズカウンティは、巨大な公共安全センターを新設し、緊急オペレーションセンターを併設し、増え続ける人口と犯罪等に対応をしています。

 また、新たな公共事業として、300万ドルを投資し、地下道を建設する予定です。これには、イーロンマスクの新たな事業であるThe Boring Companyも、参入しています。加えて、カイル市はVybe Trailと呼ばれる80マイル(128km)に及ぶ舗装道路を建設しています。この舗装道路に、あらゆるショッピング、レストランなどを結び付け、住人たちが、車を使わずとも、散歩がてらや、自転車、電動キックボードや、ゴルフカートなどで移動し、町のエンターテイメントの中心となる場所としての確立を期待しています。

また、街のランドマークとなっている有名なTexas Pie Companyのあるカイルは、「Pie Capital of Texas」と称し、様々なパイに関してのイベントを催しています。毎年、「Pie in the Sky」という気球のお祭りがあり、市内から、Uberを利用して会場に行く場合は、一律$3.14(π)で利用できます。

今後、益々、面白く、充実したカイルに注目です。

ノースオースティンの今後の更なる発展

 オースティンに住まれている方には、既知とされているかもしれませんが、オースティンの日本人の人口は、北に集中している傾向にあります。もちろん、サウスや、セントラルにも沢山の日本人が住んでいらっしゃいますが、最近は、価格が上がってきたとは言え、オースティンの中心部より、随分不動産価格もお手頃、また、数年前には、韓国系の巨大スーパーマーケットであるHmartが出来たり、学校のレベルも比較的高いRound Rock ISDであること、そして、何より、アップルを始めとするIT系の企業も続々と北側に流れ込み、通勤の便も良い事なども理由となっている事と見受けられます。しかしながら、まだまだ牧草地などが多い、いわゆるの「郊外」長閑な雰囲気を残しています。

 その風景も、今後は、すっかり一変してしまいそうです。牧草地が、新たな住宅街、商業施設への変貌を遂げています。その勢いは増すばかりです。

まずは、Apple社の程近くの、現在は牧羊地である、Pearson Ranch(ピアソン牧場)が2ビリオンドルの新たなプロジェクトとして、生まれ変わります。

プロジェクト予定地

オースティンダウンタウンより、車で30分ほどの距離

パーマーレーンとI45の交差する、アップル第二本社建設地から車でわずか2~3分の場所

 第一段階の工事としては、600,000 square feetのオフィススペース部分、3つのアパートメントコミュニティ、そして、小売りや、レストランなどの商業部分からなる、41エーカに関しての工事に着手するとしました。そして、正式発表はまだですが、有名企業の本社がこの新しいプロジェクトの48エーカ部分に移転する予定です。

最終的な展望としては、2.6 million squareのオフィススペースと、200,000 square feetの小売り、レストラン、そして、コミュニティスペース、2つのホテル、そして、住宅スペースそして、30エーカーの公園スペースか更に構成され、10~15年後を目途に完成予定です。

この地は、アップルコンピュータの第二本社にほど近い場所と言うだけではなく、DELLコンピューター本社へのアクセスも良く、先日アマゾンが発表した、新たな 184 エーカーの倉庫または、ディストリビューションセンター用途の土地へのアクセスも良い、いわば、それらのIT企業の、また、家族や住人たちの、憩いの場となるよう、自生する大きなオークの木をできる限り活かし、公園、オフィス、商業スペース、文化的活動に生かせるコミュニティ広場、そして住人たちを繋ぐトレイルシステムを追加し、自然と、サスティナビリティの融合により、より活力的なコミュニティの形成を目指しています。

写真は発表された、プロジェクトイメージです

さらに、この場所よりもさらに北上したリアンダー、リバティヒルなどの地域は、現在、住宅の建設ラッシュが進行中です。オースティンを中心とした、郊外を含む、グレーターオースティンエリアは、さらに、北へ南へとじわじわと広がりを見せています。

 発展を喜ぶべきか、はたまた、長閑だった雰囲気の郊外まで、こうも、変わってしまうことに、さびしさを覚えるべきか、私を含め、オースティン住人の心情は複雑な事と思います。

Amazonがドメインへ

2021年12月、アマゾンは、オースティンに新たに、330,000-square-foot のオフィススペースをオースティン北部の、第二のダウンタウンと言われているドメインに確保したことを明らかにし、2024年を目処に、この拠点の稼働を開始することを明らかにした。ここでは、2000人の雇用を予定しており、オペレーションテクノロジー、アマゾンリテール、アマゾンビジネス、アマゾンウェブサービスの部署で構成され、シニアデータエンジニア、シニアテクニカルプログラムマネージャー、ユーザーエクスペリエンスデザイナー、金融アナリストなどを募集する見込みとしている。アマゾンは、「オースティンの素晴らしい才能のある人材達と、町の雰囲気の魅力に、今後も、アマゾンは、この地での成長を続けていくことでしょう。」とのこと。

この、一年、オースティンで話題のテスラ、アップル、サムソン、に並び、アマゾンと、オールスター企業が大きな動きを見せる中、グリーンドットやマルカズのような中小企業においても、オースティンへの本社移転などの動きがが広がっています。

オースティンには、UTオースティンのような、優秀な大学もあり、多くの若い優秀な人材を輩出し続けています、そして、また、“Keep Austin Weird” のスローガンが物語るように、若い人を引き付ける特有の雰囲気もあります。オースティンへの会社の移転→求人の増加→人口が増加をこの先何年も続けていくことでしょう。