家を買うというのは、期待と不安が入り混じる、何とも言えない緊張感があります。
幸い、非常に強い売り手市場だったオースティンは、ここ数か月、新築ラッシュも加担して、わずかながらも、買い手市場に傾きつつあります。と言う事は、買い手の側の選択肢が増えるという好条件になっていきます。
選択肢が増えると言う事は、素晴らしい事なのですが、一方で選択する悩みと直面する事にもなります。その状況で、家選びに非常に重要となってくるのは、「慎重性」と、「優先順位」です。
どこに住みたいか?
店や、レストランが近く、ダウンタウンへのアクセスの良いアーバンライフなのか、それとも、庭が広々として、家が大きく、周りに公園が多い長閑な郊外の暮らしなのか。また、お子さんのいるご家庭では、学校区というのが非常に重要になってきます。それぞれの学校区、学校では教育方針、ESLへの手厚さなど、カラーがはっきり違ってきます。家選びの前にまずは、熟慮すべき点の一つです。通勤に便利というのはとっても重要なキーワードではありますが、車社会のアメリカでは、通勤に同じ一時間掛ったとしても、日本の様な満員電車にギュウギュウ揉まれて通勤するのでは無く、渋滞の車の中で、自分の好きな時間を過ごすというのに置き換えることもできるかもしれません。
将来の人生設計?
10年先を見据えた時に、家族を増やしていきたいのか、はたまた、両親との同居を考えているのか、もし、転職をした場合、引っ越しを余儀なくされた場合に、その家を売りたいのか、貸し出したいのか。そんなキーワードを一度整理してみる事をお勧めします。
どれぐらいの労力を家にかける事が出来るか?
アメリカの家では、中古物件がほとんどで、4、50年前の家を改装して売っている家も多く見かけます。古ければ古いほど、それだけ、特に配管の問題が心配だったり、基礎をやり直す可能性があったりします。しっかりと改装した状態で売っている家もあれば、改装せずで、値段を落として売っている家もあります。その辺りも重要なキーワードではないかと思います。また、リノベーション等を考える場合は、なるべく引っ越し前に、全ての工事を済ませておく方が賢明です。
新築物件を買ったから、全く手を入れないで大丈夫かというと、そうとも言い切れません。新築一年以内でも、ACが壊れたり、水漏れがあったりする場合もあります。逆に、築50年でも、しっかりとした造りで、表面的な内装以外、手をかけないで良い家もあります。どのみちホームオーナーになると言う事は、電球一個から、電話一本で替えてくれるアパート暮らしとは違い、多かれ少なかれ、家のメンテナンス等で手をかけなければなりません。そういった意味では、ある程度の覚悟が必要になってきます。
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